
ボートレース平和島に行ってきた件

七夕賞、プロキオンsとも予想がかすりもしなかった私は、お釣り馬券で貯めていた小銭を握りしめ、最近観客を入れ始めたというボートレース平和島にノコノコとやってきたのである。
最近ではどの公営ギャンブルももっぱらネット投票であるが、コロナ禍のなか競艇はいち早く客を入れ始めた。ネット投票は快適で、ずっと楽しんでいられるのだが、どこか緊張感に欠けるような、物足りなさを感じていた。鉄火場の雰囲気を感じて、失っていた勝負感を取り戻そうというのが目的のひとつである。
平和島から歩く


京急で平和島に向かう。大森海岸から無料バスも出ているのだが、戒めのつもりで歩くこととした。平和島駅前からもバスが出ていたが。
途中の大森神社で手を合わせる。無神論者のギャンブラーも、勝負前の神様には素直である。
平和島BIGFUN

京急平和島の駅から徒歩10分ほどで、現地の平和島BIGFUNが見えてくる。
ドンキホーテ、ゲームセンター、パチンコ、温泉、と、エンタメのすべてが集結している。特に大型パチンコ店のレイトギャップが併設しているのは良くない。弱者からお金を搾り取ろうという、明確で潔い人間の悪意を感じることができる。
その実、競艇で負けても、パチンコで逆転できるかもしれない、という一発逆転が狙える、素晴らしく計算された構成となっている。なお大井競馬場も非常に近く、20分もあれば歩いて行けてしまう。
平和島ボートレースから大井競馬のナイターという黄金コースを、いつか挑戦してみたいものである。

酒を買う

道中で酒を購入する。現地で公営ギャンブルを観戦する際は、酒を飲みながら観戦するのが礼儀である。
ドンキホーテが併設されており、酒は格安で買い放題だ。
ツマミは場内で買うこととした。



入場口は奥のほうになっていた。入口で検温と手指消毒を実施している。ちなみに、最近トンデミというアスレチック施設ができた。左のエスカレーターはその施設の入り口となっている。休日ともなると幸せそうな親子連れと、目を血走らせながら人生を賭けに来た猛者が入り混じる、非常にカオスな光景を見ることができる。
入場する

平日ということもあってか、場内は閑散としていた。写真は展示が終わった後の光景なので人もまばら。

コロナ対策の注意喚起も多かった。このせいもあってか、大声を出す人が少なかったように思う。仕方ないことではあるが、現地の醍醐味が削がれてしまっているようで寂しい。

室内はそこそこ人がいた。気になったのは非常に静かなこと。ワイワイがやがやという雰囲気ではなかった。
腹ごしらえをする

兎にも角にも、体に酒を入れないと始まらない。売店も閉まっているところが多かったが、運よくおおこしが開いていた。おおこしでもつ煮丼とアジフライを購入し、観戦席へ向かう。

おしんこが嬉しい

からしをつけて召し上がれ
モツ煮はギャンブル場の形式美である。ギャンブル場において、おいしくないモツ煮というものは存在しない。味のしみこんだホロホロのモツ煮を一気に腹に入れた。
アジフライもうまかった。サクッと揚がっており、中はホクホク、まさに理想のフライだった。


酒も簡単なものでまかなった。袋の氷(約100円)に500mlの缶チューハイ(150円)をぶち込むだけ。気温にもよるが、飲み干して缶チューハイを追加してを2回はすることができる。
そこまでベロベロになる気はなかったので、合計2缶でやめておいた。
いざ勝負、舟券を買う






詳細は割愛させていただくが、そこそこ当たって、非常に楽しめた。電車賃と飲食した分くらいは浮いただろうか。大森神社での神頼みが効いたのかもしれない。


BAYSIDEで買ったお好み焼き串。お好み焼きが串に刺さっている。ソースがおいしく、酒が進む味。あっという間に食べてしまった。
勝ち逃げ

しばらくすると雨が降ってきたので、早々に切り上げることにした。少し勝っている状態で気持ち良く帰りたかった。
場を出て、ドンキホーテをウロウロし、念のためレイトギャップの様子を見てから、ワンコイン100円バスで平和島駅に向かい、帰路についた。
まとめ
やっぱりギャンブルは現地で観戦してこそ、と改めて思った。臨場感や昂揚感はネットの映像だけではやはり物足りない。

壱号艇などの有名店は閉まっていて、グルメも完全な状態で堪能することはできなかったが、それでも十分に楽しむことはできた。

また、コロナの影響もあるのか、来場している人のマナーがいいなと改めて思った。レース中でもそこまで大声やヤジは聞こえない、これはこれでアリだなと思う。
現地に赴き、公営ギャンブルの素晴らしさを再認識できた。
コロナの終息を願うとともに、競艇に限らず、競馬、競輪等の公営ギャンブルの観客の導入再開を切に願う。